2003年~2006年にリリースされた日本語ラップのアルバムの中で、
名盤だと思うアルバムをご紹介しています。

2003年
AQUARIUS / オボレタ街

アーティスト名:AQUARIUS
アルバム名:オボレタ街
曲数:14
リリース年:2003年
(iTunesでは14曲、Spotify・Apple Musicでは9曲のみ聴くことが出来ます。)
NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのメンバーの一人であるDELIと、トラックメイカーのYAKKOによるユニット、AQUARIUS。トラックがとにかくcoolで、その上に高音でエッジの効いたDELIのラップが乗っかります。客演は、coolなトラックとの相性が高いラッパーが数多く参加しており、ニトロとは違った面白さが詰まったアルバムです。
KICK THE CAN CREW / magic number

アーティスト名:KICK THE CAN CREW
アルバム名:magic number
曲数:15
リリース年:2003年
KICK THE CAN CREWのセカンドアルバム。前作よりも”粗さ”が少なくなり、滑らかな印象を受ける一枚。お祭りの雰囲気漂う楽曲に、キックの魅力の一つである”落ち着いた楽曲”が混ざります。多くの方が思い描く”KICK THE CAN CREW”がここに。『VITALIZER』と共に聴きたいアルバムです。
KICK THE CAN CREW / BEST ALBUM 2001-2003

アーティスト名:KICK THE CAN CREW
アルバム名:BEST ALBUM 2001-2003
曲数:15
リリース年:2003年
KICK THE CAN CREWのベスト盤。このアルバムでは、『VITALIZER』と『magic number』には収録されていない「カンケリ01」「LIFELINE」「sayonara sayonara」のシングルバージョンと、アルバム未収録だった「クリスマス・イブRap」、そして新曲収録の「STEP IN THE DAY」が収録されています。
MSC / MATADOR

アーティスト名:MSC
アルバム名:MATADOR
曲数:16
リリース年:2003年
RIP SLYME / TIME TO GO

アーティスト名:RIP SLYME
アルバム名:TIME TO GO
曲数:16
リリース年:2003年
RIP SLYMEの3rdアルバム。アルバムにコンセプトを感じるような一枚で、疾走感のある曲から、ゆったりとしたchillなものまで収録されており、 全体的に”自然/nature”な雰囲気を感じます。skitを含めたアルバムの流れが非常に心地良いため、アルバムを通してゆったり聴きたい一枚です。
SEEDA / Flashsounds Presents ILL VIBE

アーティスト名:SEEDA
アルバム名:Flashsounds Presents ILL VIBE
曲数:10
リリース年:2003年
SEEDA名義での1枚目のアルバムで、プロデュースはI-DeA。独特な乾いた音から生み出されるストリート感溢れるトラックの上に、SEEDAのILLなラップが乗っかります。この頃のSEEDAは、英語を含めた高速フローでラップをしており、I-DeAのトラックとの相性はバツグン。一聴したらその中毒性にハマること間違いなしです。
2004年
I-DeA / SELF EXPRESSION

アーティスト名:I-DeA
アルバム名:SELF EXPRESSION
曲数:16
リリース年:2004年
SCARSのトラックメイカー、I-DeAの1枚目のアルバム。彼のトラックの大きな特徴であり魅力なところは、”乾いた音”。雰囲気は、まさに路地裏のストリートで、その中毒性の高いトラックの上に、様々なラッパーがラップを乗せていきます。トラックメイカーやDJのアルバムがあまり好みでない方にも、おすすめな一枚です。
KREVA / 新人クレバ

アーティスト名:KREVA
アルバム名:新人クレバ
曲数:14
リリース年:2004年
KICK THE CAN CREWのメンバーの一人である、KREVAのファーストアルバム。KICK THE CAN CREWの楽曲とは違うスタイルでの、聴きやすいラップが収録されています。BY PHAR THE DOPESTのCUEZEROや、RHYMESTERのMummy-D、レゲエシーンからNG HEADが客演で参加しているため、インディーズ感が漂うところも魅力的。トラックは音数少なめのシンプルな音で、聴き心地がいい一枚となっています。
KICK THE CAN CREW / GOOD MUSIC

アーティスト名:KICK THE CAN CREW
アルバム名:GOOD MUSIC
曲数:16
リリース年:2004年
KICK THE CAN CREWのメジャー3rdアルバムで、活動休止前にリリースされた最後のアルバム。トラックに大きな変化があり、音数の少ない聴き心地の良いトラックで構成されています。それ故に、どこかインディーズっぽさを感じる一枚となっており、『VITALIZER』と『magic number』よりも前にリリースされたのではないかと思うほど。とてもchillな内容となっているため、キックのインディーズ時代の音源が好きな方は、ハマること間違いなし。
RHYMESTER / グレイゾーン

アーティスト名:RHYMESTER
アルバム名:グレイゾーン
曲数:14
リリース年:2004年
2MC1DJのグループ、RHYMESTERのメジャー2ndアルバム。メンバーは、MCの宇多丸とMummy-Dに、DJ JIN。雑然とした印象を受けるトラックが用いられているアルバムですが、それが非常にクセになり、RHYMESTERにしか出せない”味”を感じる一枚。宇多丸は押韻を重ねていくスタイルで、Mummy-Dは柔軟なフローで巧みに韻を踏んでいきます。どちらも韻に対してのこだわりが強く、ライミングをとても楽しめるグループです。DJ JINがMCとして参加する曲もあり、3MC体制にも注目です。
RIP SLYME / MASTERPIECE

アーティスト名:RIP SLYME
アルバム名:MASTERPIECE
曲数:14
リリース年:2004年
RIP SLYMEのメジャー4thアルバム。アップテンポな曲から落ち着いた曲まで幅広く収録されており、バランスの良さを感じるアルバム。chillな楽曲は非常に聴き心地が良く、ゆったりと聴きたい一枚です。
TOKONA-X / トウカイXテイオー

アーティスト名:TOKONA-X
アルバム名:トウカイXテイオー
曲数:16
リリース年:2004年
愛知県常滑市レペゼンのラッパー、TOKONA-Xの1stアルバム。M.O.S.A.D.のメンバーの一人で、方言と独特のフローからなる中毒性の高いラップが魅力のラッパーです。トラックは、USのwest coastを感じさせるサウンド。客演は、ニトロやM.O.S.A.D.のメンバーなど多くのラッパーが参加しています。
マボロシ / ワルダクミ

アーティスト名:マボロシ
アルバム名:ワルダクミ
曲数:15
リリース年:2004年
RHYMESTERのMummy-Dと、ギタリスト竹内朋康によるユニット。ロックまではいかない柔らかめなギターサウンドがHIPHOPに溶け込みます。カッコいい曲からゆったりしたものまで、RHYMESTERでは見れないMummy-Dがここにあり。
般若 / おはよう日本

アーティスト名:般若
アルバム名:おはよう日本
曲数:13
リリース年:2004年
妄走族のメンバーの一人である般若のファーストアルバム。トラックとラップのスタイルから、”和”をとても感じるアルバムで、般若のラップは尖りと粗さがあり、エッジの効いた楽曲は聞き応え満載。それらとは対称的な、聴き心地の良いゆったりとした楽曲も収録されています。
2005年
B.I.G.JOE / THE LOST DOPE

アーティスト名:B.I.G.JOE
アルバム名:THE LOST DOPE
曲数:10+3
リリース年:2005年
(オリジナル盤がリリースされたのが2005年で、ボーナストラック3曲を含めたものを2009年に発売しています。)
札幌を拠点に活動するグループ、Mic Jack Productionのメンバーの一人であるB.I.G.JOEの1stアルバム。ポエトリーリーディングを彷彿とさせるようなゆったりとしたフローを有するラッパーで、そのラップから感じるのは渋さ。トラックは、夜を感じさせるゆったりとしたサウンドが多く使われており、アルバムを通してdopeな雰囲気が漂います。introやremixを除くと収録曲数は7曲と少なめですが、その分非常に濃い内容となっている一枚です。
HI-D&TWIGY / LOVE or HATE

アーティスト名:HI-D&TWIGY
アルバム名:LOVE or HATE
曲数:15
リリース年:2005年
MICROPHONE PAGERのTWIGYと、シンガーのHI-Dによるアルバム。奇妙な雰囲気漂うラップをするTWIGYですが、このアルバムではしっとりとしたラップを乗せています。2人の相性はバッチリで、HIPHOPとR&Bの交わりを楽しむことができます。
MARS MANIE / BLOCK TO BLOCK

アーティスト名:MARS MANIE
アルバム名:BLOCK TO BLOCK
曲数:15
リリース年:2005年
HIPHOPクルー”TEAM 44 BLOX”のメンバーの一人であるMARS MANIEのアルバム。トラックは、全体的に重めなビートで、かつcoolな印象を受けます。そこに乗っかるのは、MARS MANIEの低めの声から生み出されるヘビーなラップ。中毒性の高いアルバムで、客演はニトロのメンバーやLUNCH TIME SPEAX、MIKRISなどが参加しています。
SEEDA / GREEN

アーティスト名:SEEDA
アルバム名:GREEN
曲数:17
リリース年:2005年
SEEDAの2枚目のアルバムで、プロデュースはI-DeAとBACHLOGIC。2人の魅力的なトラックの上に、少しゆったりめになったSEEDAのラップが乗っかります。アルバム全体の印象は、とにかく煙たく渋い。客演は、SCARSの面々や、のちにmixCD『CONCRETE GREEN』に参加するL-VOKALやESSENCIAL、YING YANGのSAGGAなどが参加しています。
2006年
ANARCHY / ROB THE WORLD

アーティスト名:ANARCHY
アルバム名:ROB THE WORLD
曲数:18
リリース年:2006年
京都出身のラッパー、ANARCHYのファーストアルバム。ハスキーな声から生み出される中毒性の高いフローが魅力で、彼のラップからは非常に熱量を感じます。アルバムの内容は、まさにアンダーグラウンドHIPHOP。バチバチにラップする”粗さ”のある曲から哀愁漂う曲まで収録されており、 じっくり聴き込みたい一枚です。
KREVA / 愛・自分博

アーティスト名:KREVA
アルバム名:愛・自分博
曲数:12
リリース年:2006年
L-VOKAL / Laughin’
アーティスト名:L-VOKAL
アルバム名:Laughin’
曲数:14
リリース年:2006年
OZROSAURUS / Rhyme & Blues

アーティスト名:OZROSAURUS
アルバム名:Rhyme & Blues
曲数:17
リリース年:2006年
OZROSAURUSのサードアルバム。USのwestcoastを感じさせるトラックの上で、MACCHOのバチバチなラップを聴くことが出来ます。聴き心地の良い楽曲も多く収録されており、”バランスの良さ”と”濃さ”をとても感じるアルバムです。客演は、シンガーのSAYに、般若やZeebra、BIG RONなどが参加しています。
SCARS / THE ALBUM

アーティスト名:SCARS
アルバム名:THE ALBUM
曲数:13
リリース年:2006年
川崎で結成された6MC1DJ2TMのグループ、SCARSの1stアルバム。メンバーは、MCのA-THUG・bay4k・SEEDA・STICKY・BES・MANNYに、DJ ISSO、トラックメイカーのI-DeAとSAC。圧倒的なラップのかっこよさで、このアルバムを聴いたらワクワクすること間違いなし。”これぞSCARS”と思わせるようなトラックが使われており、ストリートな雰囲気がありつつも、とても聴き心地がいいアルバムです。
SWANKY SWIPE / BUNKS MARMARED

アーティスト名:SWANKY SWIPE
アルバム名:BUNKS MARMARED
曲数:19
リリース年:2006年
SWANKY SWIPEのアルバムで、メンバーはSCARSのBES、トラックメイカーのEISHIN、DJ PORSCHE、DJ YODEL。結成は90年代後半にしており、SCARSよりも前に組まれたグループです。EISHINはmcとしても参加していますが、アルバムの大半はBESがラップをしています。客演は、SCARSの面々に、仙人掌、SIMON、MSCのメシアTHEフライ、漢などが参加。ストリートをパックしたような雰囲気で、渋めで粘り気のあるBESのフローは、一度聴いたらクセになります。
ZEEBRA / The New Beginning

アーティスト名:ZEEBRA
アルバム名:The New Beginning
曲数:15
リリース年:2006年
ZEEBRAの4thアルバム。キングギドラの『最終兵器』のように尖った雰囲気ではありませんが、アルバム全体から感じるのは”もの凄い熱量”。ラップは”超・ハード”で、ZEEBRAのカッコよさが詰め込まれたアルバムです。客演はTWIGYやUZI、ラッパ我リヤのQ、RHYMESTERのMummy-Dなどのラッパーに加え、シンガーのAIと安室奈美恵も参加しています。
般若 / 内部告発

アーティスト名:般若
アルバム名:内部告発
曲数:12
リリース年:2006年
般若の3rdアルバム。これまでのアルバムは、エッジの効いた曲が中心となっていましたが、本作ではゆったりとしたものが多く収録されています。粗さや尖りが少なくなったものの、熱量の高さは健在。じっくりと聴き込みたい一枚です。
