2009年にリリースされた日本語ラップのアルバムの中で、
名盤だと思うアルバムをご紹介しています。

- 2009年
- COMA-CHI / Love Me Please!
- DJ BAKU / THE 12 JAPS
- ISSUGI / THURSDAY
- JUSWANNA / BLACK BOX
- KREVA / 心臓
- OJIBAH / 海賊盤
- PSG / David
- SD JUNKSTA / GO ACROSS THA GAMI RIVER
- SEEDA / Seeda
- SHIZOO / P・R・A・Y
- S.L.A.C.K. / My Space
- S.L.A.C.K. / WHALABOUT?
- TERIYAKI BOYZ / SERIOUS JAPANESE
- サイプレス上野とロベルト吉野 / WONDER WHEEL
- マボロシ / マボロシのシ
- 鬼 / 獄窓
- 般若 / HANNYA
2009年
COMA-CHI / Love Me Please!

アーティスト名:COMA-CHI
アルバム名:Love Me Please!
曲数:10
リリース年:2009年
これぞまさにシンガーとラッパーの二刀流、ラッパーCOMA-CHIのアルバム。全体的にPOPな印象ですが、バチバチにラップをする曲も収録されているため、非常に聞き応えのあるアルバム。シンガーの青山テルマ・CHEMISTRYの川畑要、ラッパーのKREVA・KEN THE 390、レゲエシーンのPUSHIM・MICKY RICHと、幅広いアーティストとのコラボ楽曲が収録されており、その化学反応を楽しめる一枚となっています。
DJ BAKU / THE 12 JAPS

アーティスト名:DJ BAKU
アルバム名:THE 12 JAPS
曲数:12
リリース年:2009年
ISSUGI / THURSDAY

アーティスト名:ISSUGI
アルバム名:THURSDAY
曲数:17
リリース年:2009年
JUSWANNA / BLACK BOX

アーティスト名:JUSWANNA
アルバム名:BLACK BOX
曲数:15
リリース年:2009年
メシアTHEフライとMEGA-G、DJのMUTAからなる2MC1DJのグループ、JUSWANNA。両MCともにクセになるフローを有しており、バースに詰め込まれたリリックとライムに圧倒され、渋めなトラックと相まって自然と首を揺らされること間違いなし。とにかく”黒い、渋い、dope”という言葉がばっちりハマる雰囲気のアルバムで、中毒性の高さをとても感じる一枚となっています。客演では、MSCの面々に、L-VOKAL、DAG FORCE、BESなどが参加しており、彼らとの化学反応も非常に楽しめます。
KREVA / 心臓

アーティスト名:KREVA
アルバム名:心臓
曲数:15
リリース年:2009年
(全15曲のアルバムですが、Spotifyでは聴ける曲数が半数です。)
OJIBAH / 海賊盤

アーティスト名:OJIBAH
アルバム名:海賊盤
曲数:22
リリース年:2009年
SD JUNKSTAのメンバー、OJIBAHのMixtape。mixは同グループのDJ ISSOが担当しています。独特なリズムから生み出される粗めなフローが魅力のラッパー、OJIBAH。”相模”を感じさせるストリートなトラックの楽曲や、SD JUNKSTAのメンバーの曲にfeatで参加した楽曲などで構成されているmixで、アンダーグラウンドな雰囲気を濃く感じる一枚。DJ ISSOの曲と曲の繋ぎも印象的で、アルバムにはないmixtapeならではの楽しさがある一枚です。
PSG / David

アーティスト名:PSG
アルバム名:David
曲数:15
リリース年:2009年
PUNPEE・S.L.A.C.K.・GAPPERによるグループ、PSG。PUNPEEとS.L.A.C.K.は実の兄弟になります。トラックは、PUNPEEが10曲とS.L.A.C.K.が5曲を担当。ゆるめのフローでラップするPUNPEEに、肩の力が抜けたようなS.L.A.C.K.のラップ、GAPPERはゆったりめのフローから生み出されるライミングが印象的で、自由度の高さを感じるhookは、とてもクセになります。とにかく斬新なサウンドが並ぶアルバムで、多様な音楽性を感じる一枚。アルバムを聴き終えたあとに、”これがPSGか”と唸らされること間違いなし。
SD JUNKSTA / GO ACROSS THA GAMI RIVER

アーティスト名:SD JUNKSTA
アルバム名:GO ACROSS THA GAMI RIVER
曲数:21
リリース年:2009年
神奈川県相模原市を拠点に活動するグループ、SD JUNKSTAのファーストアルバム。まるで彼らが集まっている場所がアルバムになったかのような雰囲気で、遊び心が詰め込まれた一枚。MCは6人(NORIKIYO・OJIBAH・BRON-K・KYN・WAX・TKC)で、それぞれの”個の色”が強く、それらが交わるマイクリレーは聞き応え満載です。
SEEDA / Seeda

アーティスト名:SEEDA
アルバム名:Seeda
曲数:14
リリース年:2009年
SEEDAの7枚目のアルバム。アルバムを通してトラックに統一感があり、奥行きのあるクリアーなサウンドが多く使われているアルバム。このアルバムのトラックをいくつか手がけるBACHLOGICや、シンガーのJAY’EDがHOOKを担当する曲があり、これまでのSEEDAでは見られなかったようなテイストの楽曲が仕上がっています。本作ではマイクリレーの曲も収録されているため、数多くのラッパーが参加しています。
SHIZOO / P・R・A・Y

アーティスト名:SHIZOO
アルバム名:PRAY
曲数:16
リリース年:2009年
練マザファッカーのメンバー、SHIZOOのアルバム。重たい声質から生み出されるラップで、中毒性の高い一枚。アルバムの3分の2のトラックを、OHLDが提供しており、ハードなものからchillなトラックまで幅広く収録されています。客演は、SCARSのBES、SD JUNKSTAのNORIKIYO、ニトロのBIGZAMなど、多くのラッパーが参加しています。
S.L.A.C.K. / My Space

アーティスト名:S.L.A.C.K.
アルバム名:My Space
曲数:17
リリース年:2009年
PSGのメンバーの一人である、S.L.A.C.K.の1枚目のアルバム。自身でトラックもメイクするラッパーで、S.L.A.C.K.が作り出すトラックは、とてもナチュラルなサウンド。音数が少なくシンプルな印象を与えつつも、緻密な作りとなっており、その聴き心地は抜群。それらのトラックに乗せるS.L.A.C.K.のラップは、そのMC名通りslackな(ゆるめな)フローで、とてもクセになります。客演は、MONJUの仙人掌が参加し、同MONJUのISSUGIはトラックを数曲提供。アルバムを通してchillな雰囲気となっており、ゆったりと聴ける一枚です。
S.L.A.C.K. / WHALABOUT?

アーティスト名:S.L.A.C.K.
アルバム名:WHALABOUT?
曲数:15
リリース年:2009年
前作から9ヶ月後にリリースされた、S.L.A.C.K.のセカンドアルバム。本作においても自身でトラックをメイクし、Budamunkから2曲、MONJUのISSUGIから1曲提供を受けています。ベースの音が印象的なトラックが多く使われており、深みが増しているアルバム。前作において少しだけ収録されていた、”リズムがずれたようなトラック”が本作では基本となっており、トラックの中毒性が増しています。客演は、前作と同じく仙人掌が参加。S.L.A.C.K.の魅力が詰まったアルバムとなっており、じっくり聴きたい一枚です。
TERIYAKI BOYZ / SERIOUS JAPANESE

アーティスト名:TERIYAKI BOYZ
アルバム名:SERIOUS JAPANESE
曲数:14
リリース年:年
m-floのVERBAL、RIP SLYMEのILMARIとRYO-Z、そして、WISEの4MCに、ファッションブランド”A BATHING APE”で知られるNIGOがDJとして参加し、結成されたグループ”TERIYAKI BOYZ”。Kanye WestやBusta Rhymesなど、USのラッパーが数多く参加しており、テリヤキボーイズでしか聞けない、洋HIPHOPと日本語ラップの交わりを聴くことができます。トラックはm-floでもリップでもない音で、中毒性の高い仕上がりとなっています。
サイプレス上野とロベルト吉野 / WONDER WHEEL

アーティスト名:サイプレス上野とロベルト吉野
アルバム名:WONDER WHEEL
曲数:17
リリース年:2009年
サイプレス上野とロベルト吉野のセカンドアルバム。本作も”サ上とロ吉”な雰囲気で、ユーモア溢れる楽曲で構成されているアルバム。トラックは、前作よりもchillな音が多く使われており、心地の良い仕上がりとなっています。客演は、RYUZOに、RHYMESTERの宇多丸、Romancrewの将絢などが参加。サイプレス上野にしか出せない”ゆるさ”が詰まった一枚となっています。
マボロシ / マボロシのシ

アーティスト名:マボロシ
アルバム名:マボロシのシ
曲数:13
リリース年:2009年
マボロシの3枚目のアルバム。客演のシンガーは、椎名林檎、さかいゆう、Crystal Kayが参加しており、どんな曲になるんだろうと想像が難しいコラボレーションですが、マボロシとの相性はバッチリ。皆ジャンルが異なるシンガーですが、驚くほどに自然とマボロシに溶け込んでいます。アルバム全体の印象はとてもキャッチーで、HIPHOP×ギター×歌の交わりを楽しむことができます。
鬼 / 獄窓

アーティスト名:鬼
アルバム名:獄窓
曲数:23
リリース年:2009年
鬼のソロ名義での1枚目のアルバム。渋い声から歌うようにフローするラップで、ポエトリーリーディングのようでもあり、”日本語”を巧みに操るラッパーです。感じるのは、まさに”和”。トラックは、ライブハウスでのセッションに、日本語ラップを加えたような雰囲気の音や、哀愁漂うゆったりめのトラックなどが使われており、中毒性の高い一枚となっています。
般若 / HANNYA

アーティスト名:般若
アルバム名:HANNYA
曲数:15
リリース年:2009年
般若の5thアルバム。ユーモア溢れる楽曲が多く収録されているアルバムで、哀愁漂う楽曲も収録されていますが、これまでのアルバムの雰囲気とは違い、どこか明るさを感じる一枚。トラックは、ラップを引き立たせるような聴きやすい音が使われており、じんわりとした中毒性があるため、とても耳に残ります。前作にも変化があった般若ですが、本作でもさらに違った一面を聴くことができる内容となっています。
