2010年にリリースされた日本語ラップのアルバムの中で、
名盤だと思うアルバムをご紹介しています。

- 2010年
- acharu / Nasty
- B.I.G.JOE / RIZE AGAIN
- DINARY DELTA FORCE / SOUNDTRACK TO THE BED TOWN
- EGO / EGOLOGY
- Hilcrhyme / リサイタル
- ISSUGI / THE JOINT LP
- KGE the SHADOWMEN AND HIMUKI / LOCAL FAMILY
- KREVA / OASYS
- OJIBAH / THE FIRST CAUSE
- QN / THE SHELL
- RAU DEF / ESCALATE
- RHYMESTER / MANIFESTO
- SCARS / THE EP
- SEEDA / BREATHE
- SEI-ONE / 好きもん
- S.L.A.C.K. / Swes Swes Cheap
- WAX / 神成り
- YING YANG / TOTAL ECLIPSE
- YOUNG HASTLE / THIS IS MY HUSTLE
- 狐火 / 27才のリアル
2010年
acharu / Nasty

アーティスト名:acharu
アルバム名:Nasty
曲数:14
リリース年:2010年
シンガーでありラッパーの、acharuの1stアルバム。ゆったりとした時間が流れるアルバムで、全体的に雨を感じさせるトラックが続きます。心地の良いR&Bよりのラップをしつつ、歌う曲も収録されています。客演は、NIPPSやD.O、BRON-Kなど多くのラッパーが参加しています。
B.I.G.JOE / RIZE AGAIN

アーティスト名:B.I.G.JOE
アルバム名:RIZE AGAIN
曲数:16
リリース年:2010年
B.I.G.JOEの3枚目のアルバム。少しトラックに変化があったアルバムで、多くのトラックは、B.I.G.JOEらしい夜を感じさせるサウンドが使われていますが、これまでのB.I.G.JOEでは見られなかった奥行きのあるクリアーなサウンドのトラックやゆったりとしたトラックも収録。トラックに変化があったことで、dopeな雰囲気漂う楽曲は半分ほどとなっており、これまでとは一味違ったB.I.G.JOEを聴くことができるアルバムとなっています。客演は、B.I.G.JOEが所属するMJPからINIに、NORIKIYO、TWIGY、SOULHEADのTSUGUMI、レゲエシーンからMAD KOHが参加しています。
DINARY DELTA FORCE / SOUNDTRACK TO THE BED TOWN

アーティスト名:DINARY DELTA FORCE
アルバム名:SOUNDTRACK TO THE BED TOWN
曲数:16
リリース年:2010年
神奈川県藤沢市出身の4MCのグループ、DINARY DELTA FORCEの1stアルバム。メンバーは、RHYME BOYA、祀SP、calimshot、DUSTY HUSKY。90年代のUSHiphopを感じさせる煙たいトラックを用いるグループで、サウンドは超がつくほどの渋さ。ラップのスタイルは、4人のMCが同じベクトルを向きつつも、それぞれが違う魅力を有しているため、このクルーにしか出せないマイクリレーの味があります。
EGO / EGOLOGY

アーティスト名:EGO
アルバム名:EGOLOGY
曲数:15
リリース年:2010年
東京出身のラッパー、EGOのファーストアルバム。リリックがとても聞き取りやすく、押韻を重ねていくスタイルのラッパーで、とても聞き応えがあります。アルバムの内容は、熱量のあるトラックが多く、客演のラッパーとの化学反応を非常に楽しめます。客演は、GEEKのOKIに、L-VOKAL、YING YANGのISH-ONEとSAGGAなどが参加。聴き心地の良いゆったりめの楽曲にも注目です。
Hilcrhyme / リサイタル

アーティスト名:Hilcrhyme
アルバム名:リサイタル
曲数:13
リリース年:2010年
ISSUGI / THE JOINT LP

アーティスト名:ISSUGI
アルバム名:THE JOINT LP
曲数:14
リリース年:2010年
KGE the SHADOWMEN AND HIMUKI / LOCAL FAMILY

アーティスト名:KGE the SHADOWMEN AND HIMUKI
アルバム名:LOCAL FAMILY
曲数:14
リリース年:2010年
ラッパー”KGE the SHADOWMEN”とDJ・トラックメイカーの”HIMUKI”によるアルバム。打ち込みが印象的なトラックで、黒いビートからchillなものまで様々なトラックで構成されています。KGEのラップは、変則的。粘りのある独特なフローから生み出されるラップは、HIMUKIのトラックとの相性が抜群です。
KREVA / OASYS

アーティスト名:KREVA
アルバム名:OASYS
曲数:8
リリース年:2010年
OJIBAH / THE FIRST CAUSE

アーティスト名:OJIBAH
アルバム名:THE FIRST CAUSE
曲数:11
リリース年:2010年
SD JUNKSTAのメンバー、OJIBAHによるスタジオアルバム。ユニークなトラックが多く使われており、独特なリズム感から生み出される巧みなフローは、聞き応え満載。SD JUNKSTAの雰囲気が漂いつつ、OJIBAHならではの色を感じる一枚となっています。
QN / THE SHELL

アーティスト名:QN
アルバム名:THE SHELL
曲数:14
リリース年:2010年
SIMI LABのQNのファーストアルバム。独特な抑揚から生み出されるILLなフローが魅力で、本作はのちのアルバムと比べるとラップに”粗さ”を感じる一枚。トラックは、E.M. a.k.a ELMORE、SIMI LABのOMSB、QN自身が手がけたもので構成されており、とにかくクセになるトラックで高い中毒性を感じます。客演は、SIMI LABの面々に、SD JUNKSTAからKYN、stillichimiyaから田我流が参加しています。
RAU DEF / ESCALATE

アーティスト名:RAU DEF
アルバム名:ESCALATE
曲数:13
リリース年:2010年
RAU DEFのファーストアルバム。英語のような柔軟なフローでありつつ、切り込むような鋭さも兼ね備えるラッパー、RAU DEF。PUNPEEがトラックをメイクし、hookにも参加した楽曲や、S.L.A.C.K.がトラックを提供し、客演として参加した楽曲に加え、多くのトラックメイカーがトラックを提供。様々な色が詰め込まれたアルバムで、RAU DEFの柔軟であり鋭いラップを非常に楽しめる一枚となっています。
RHYMESTER / MANIFESTO

アーティスト名:RHYMESTER
アルバム名:MANIFESTO
曲数:14
リリース年:2010年
RHYMESTERの7枚目のアルバム。客演が多かった前作から一転して、本作の客演はゼロ。トラックに少し変化があり、RHYMESTERらしい打ち込みが粗めなトラックを軸にした内容となっていますが、クリアーなサウンドのトラックやchillな楽曲も収録されています。これまで通り2人のライミングを楽しみつつ、新たなRHYMESTERの魅力を感じることが出来る一枚となっています。
SCARS / THE EP

アーティスト名:SCARS
アルバム名:THE EP
曲数:8
リリース年:2010年
intro・outro含む全8曲なので、実質6曲収録されているEP。SCARS名義でリリースされていますが、このアルバムに参加しているメンバーは、SEEDAとbay4kのみで、6曲それぞれに客演が参加しています。トラックはSCARSらしい音が使われており、曲数が少ない分、一曲一曲が非常に濃い仕上がりとなっています。(MANNYはintro、STICKYはoutroのみに参加、この頃の林鷹は正式なメンバーではないため、featで参加しています)
SEEDA / BREATHE

アーティスト名:SEEDA
アルバム名:BREATHE
曲数:19
リリース年:2010年
SEEDAの8枚目のアルバム。前作では、トラックがクリアーなサウンドへと変化しましたが、本作もそのスタイルを引き継ぎつつ、前に向かうような明るいトラックが多く収録されているアルバム。レゲエシンガーのleccaや、R&BシンガーのEMI MARIAなどがhookを担当している楽曲以外にも、hookがキャッチーなものが多く、日本語ラップでありつつ、オルタナティブロックのような聴きやすさがある一枚です。
SEI-ONE / 好きもん
アーティスト名:SEI-ONE
アルバム名:好きもん
曲数:13
リリース年:2010年
GEEKのMCであるSEI-ONEによるアルバム。ゆったりとしたフローから繰り出されるトリッキーなライミングが魅力のラッパー、SEI-ONE。トラックは、GEEKの1stアルバム『LIFE SIZE』を感じさせるサウンドが使われており、どこか”和”な雰囲気が漂います。サウンドからGEEKを感じるものの、アルバムを通しての雰囲気は異なっているため、GEEKで魅せたSEI-ONEとは一味違った魅力が詰まった一枚となっています。客演は、GEVILLに、SD JUNKSTAからBRON-KとWAX、GEEKのOKIが参加しています。
S.L.A.C.K. / Swes Swes Cheap

アーティスト名:S.L.A.C.K.
アルバム名:Swes Swes Cheap
曲数:9
リリース年:2010年
S.L.A.C.K.のEPで、1500枚限定で生産されたもの。intro・skit含む全9曲入りで、introと5曲を自身でメイクし、Budamunkからskitと2曲の提供を受けています。客演は、仙人掌が参加。chillなトラックをはじめ、粗さのある”リズムがずれたようなトラック”に、USのG-Funk Hiphopのようなシンセが使われたトラックなど、S.L.A.C.K.らしくありつつも、1stや2ndでは見られなかったようなトラックが多く、新鮮さを感じる一枚となっています。
WAX / 神成り

アーティスト名:WAX
アルバム名:神成り
曲数:12
リリース年:2010年
SD JUNKSTAのメンバーの一人、WAXの1stアルバム。さまざまなスタイルのラッパーを有するSD JUNKSTAですが、その中でもとりわけトリッキーなフローを兼ね備えるのがWAX。トラックは、SD JUNKSTAを感じさせるサウンドを軸に構成されており、ユーモア溢れる楽曲からdopeなものまで収録。客演はSD JUNKSTAからNORIKIYO、BRON-K、KYNが参加しています。
YING YANG / TOTAL ECLIPSE

アーティスト名:YING YANG
アルバム名:TOTAL ECLIPSE
曲数:14
リリース年:2010年
ISH-ONEとSAGGAによるユニット、YING YANGのアルバム。それぞれがNew Yorkに渡米し、音楽活動をしている中で出会った2人のため、両者ともバイリンガルのラッパーになります。高音でエッジの効いたフローを有するISH-ONEに、低音で重厚感のあるフローでラップをするSAGGA。対照的なラップスタイルであるため、両者の相性は抜群。YING YANGならではの聞き心地の良さがあります。サウンドは、日本語ラップの色も感じる不思議なトラックで、アルバムを通して中毒性の高さを感じる一枚です。
YOUNG HASTLE / THIS IS MY HUSTLE
アーティスト名:YOUNG HASTLE
アルバム名:THIS IS MY HUSTLE
曲数:12
リリース年:2010年
YOUNG HASTLEの1枚目のアルバム。workoutで磨き上げられた筋肉美を兼ね備えるラッパーで、押韻スタイルから生み出される独特なフローは、じわじわとハマる中毒性があります。大半のトラックは、LUCK-ENDのDJ ATSUSHIが提供しており、同じくLUCK-ENDから寿とBIG-Tが客演で参加。とにかく斬新なトピックの楽曲が並び、YOUNG HASTLEならではのユーモアを楽しめる一枚となっています。
狐火 / 27才のリアル

アーティスト名:狐火
アルバム名:27才のリアル
曲数:13
リリース年:2010年
福島出身のラッパー、狐火の4枚目のアルバム。ラップのスタイルは、ポエトリーリーディング。思いを書きなぐるように言葉を吐くラッパーで、熱量の高さにとても引き込まれます。さまざまなテーマを楽曲にしており、狐火というhiphopが詰め込まれた一枚。哀愁漂うものから雑然としたものまで、印象的なトラックにも注目です。
