2011年にリリースされた日本語ラップのアルバムの中で、
名盤だと思うアルバムをご紹介しています。

- 2011年
- ANARCHY / Diggin’ Anarchy
- D.O / ネリル & JO
- Earth No Mad / Mud Day
- HAIIRO DE ROSSI / forte
- KREVA / GO
- KYN / 遺伝子変革
- L-VOKAL / LIVIN’
- NORIKIYO / メランコリック現代
- QN / Dead Man Walking 1.9.9.0
- RAU DEF / CARNAGE
- Sick Team / Sick Team
- SIMI LAB / Page1:Anatomy Of Insane
- SIMON / TWICE BORN
- S.L.A.C.K. / 我時想う愛
- 鬼 / 湊
- 小林勝行 / 神戸薔薇尻
- 環ROY / あっちとこっち
- 不可思議/wonderboy / ラブリー・ラビリンス
- 万寿 / RAP LA BOOGIE
2011年
ANARCHY / Diggin’ Anarchy

アーティスト名:ANARCHY
アルバム名:Diggin’ Anarchy
曲数:11
リリース年:2011年
ANARCHYの3rdアルバム。トラックは、MICROPHONE PAGERのMUROが全曲を提供。70’sのfunkやsoulなどをサンプリングしたようなMUROらしいトラックから、dopeで中毒性の高いものまで収録。客演は、RUDEBWOY FACE、PUSHIM、FIRE BALLのCHOZEN LEEと、レゲエシーンからの参加が多く、MUROと親交の深いRINO LATINA IIやDABOなども参加。新たなANARCHYを聴くことが出来る一枚となっており、非常にクセになるアルバムです。
D.O / ネリル & JO

アーティスト名:D.O
アルバム名:ネリル & JO
曲数:12
リリース年:2011年
Earth No Mad / Mud Day

アーティスト名:Earth No Mad
アルバム名:Mud Day
曲数:22
リリース年:2011年
SIMI LABのQNのトラックメイカー名義、Earth No Madのアルバム。独特のリズムから生み出されるトラックは、dopeやILLとは違った不思議な雰囲気で、どこか”土”を感じさせる音。客演は、SIMI LABのメンバーや、菊丸、Ryohuなどが参加しており、SIMI LABが初めてYouTubeに上げた音源「WALKMAN」も収録されています。(SIMI LAB名義のアルバムでは、未収録)
HAIIRO DE ROSSI / forte

アーティスト名:HAIIRO DE ROSSI
アルバム名:forte
曲数:18
リリース年:2011年
藤沢出身のラッパー、HAIIRO DE ROSSIの3rdアルバム。高めの声から生み出されるラップは、鋭さがありつつ、繊細さも感じるフローで、乗せるトラックによってその印象が変わります。トラックは、90年代のEastcoastの影響を受けたようなdopeなトラックから、soulfulなものやchillなものも収録。客演は、シンガーのGraceに、のちにHOOLIGANZとしてグループを組むこととなるTAKUMA THE GREAT、万寿、BANが参加。曲数も多く、非常に濃い内容のアルバムとなっています。
KREVA / GO

アーティスト名:KREVA
アルバム名:GO
曲数:12
リリース年:2011年
KYN / 遺伝子変革

アーティスト名:KYN
アルバム名:遺伝子変革
曲数:16
リリース年:2011年
SD JUNKSTAのメンバー、KYNの2枚目のアルバム。ゆったりとした粘りのあるフローの持ち主で、 トラックメイカーとしても活動しているKYN。アルバムの半分ほどのトラックを自身で手がけており、SD JUNKSTAの雰囲気とは違った深みのあるサウンドが魅力。残りの半分はQNやDJ YAMINOなど、他のトラックメイカーが手がけているものの、アルバムを通して統一感があり、KYNの独特な世界が広がります。客演は、相模の面々に、ダイナリのRHYME BOYA、MSCのメシアTHEフライなど、多くのラッパーが参加しています。
L-VOKAL / LIVIN’

アーティスト名:L-VOKAL
アルバム名:LIVIN’
曲数:18
リリース年:2011年
NORIKIYO / メランコリック現代

アーティスト名:NORIKIYO
アルバム名:メランコリック現代
曲数:16
リリース年:2011年
NORIKIYOの3rdアルバム。前作から3年のスパンを開けリリースされたアルバムで、ラップに粗さが少なくなり、ILLさを感じるフローへと変化しています。トラックは、BACHLOGICやI-DeAをはじめ、OHLD、SKY BEATZ、PUNPEEなどから提供を受けており、奥行きのあるsoulfulなトラックからゆったりとしたものまで収録。夜を感じさせるトラックが多く収録されており、アルバムを通して落ち着いた雰囲気が漂います。1stと2ndとはまた異なった印象を受けるアルバムで、新たなNORIKIYOを知ることが出来る一枚となっています。
QN / Dead Man Walking 1.9.9.0

アーティスト名:QN
アルバム名:Dead Man Walking 1.9.9.0
曲数:16
リリース年:2011年
QNのセカンドアルバム。前作の”粗さ”のある内容から、ガラッと雰囲気が変わったアルバム。さまざまな景色の中を緩歩するような雰囲気で、ゆったりとした時間が続いていきます。客演は、SIMI LABの面々に、SD JUNKSTAからKYN、NORIKIYOなどが参加。小休止をしながら聴きたい一枚です。
RAU DEF / CARNAGE

アーティスト名:RAU DEF
アルバム名:CARNAGE
曲数:8
リリース年:2011年
RAU DEFの2枚目のアルバム。トラックは、前作同様PUNPEEやS.L.A.C.K.、JASHWONなどに加えて、のちにHYPNOTYZとして、RAU DEFとグループを組むこととなるラッパー兼トラックメイカーのGOICHIと、トラックメイカーのYMGもトラックを提供。前作では見られなかったようなsoulfulな楽曲も収録されており、新たなRAU DEFを聴くことができる一枚。skitを含む全8曲と曲数は少なめですが、その分非常に濃い内容となっています。
Sick Team / Sick Team

アーティスト名:Sick Team
アルバム名:Sick Team
曲数:17
リリース年:2011年
Sick Teamによる一枚目のアルバム。メンバーはS.L.A.C.K.とMONJUのISSUGIに、DJ兼トラックメイカーのBudaMunk。S.L.A.C.K.とISSUGIは自身のアルバムではトラックをメイクしているものの、本作のトラックは全曲BudaMunkがメイクしています。90年代のUShiphopとは違った渋さがあるサウンドで、アルバム全体の雰囲気はSick Teamという名を表すかのように、まさに”sick”な雰囲気。GAPPERをはじめ、USのラッパーも数名参加しており、客演との化学反応も楽しむことができるアルバムで、中毒性の高さを感じる一枚となっています。
SIMI LAB / Page1:Anatomy Of Insane

アーティスト名:SIMI LAB
アルバム名:Page1:Anatomy Of Insane
曲数:12
リリース年:2011年
相模原市を拠点に活動するグループ、SIMI LABのファーストアルバム。SIMI LABのトラックは、ややズレたようなリズムの打ち込みが特徴で、初めは聴きにくさを感じるものの、次第にSIMI LABの”染み”に浸かること間違いなし。MCは、QN、OMSB、MARIA、DyyPRIDEを中心に、USOWA、JUMAが参加。彼彼女らのラップはクセになるフローで、独特なトラックと相まって高い中毒性を感じます。
SIMON / TWICE BORN

アーティスト名:SIMON
アルバム名:TWICE BORN
曲数:13
リリース年:2011年
S.L.A.C.K. / 我時想う愛

アーティスト名:S.L.A.C.K.
アルバム名:我時想う愛
曲数:12
リリース年:2011年
S.L.A.C.K.の3枚目のアルバム。自身でトラックをメイクし、BudamunkとWATTERからそれぞれ1曲提供を受けています。客演は、SEEDAやSQUASH SQUADをはじめ、多くのラッパーが参加。前作からさらにトラックに変化があったアルバムで、本作では”リズムがずれたようなトラック”は少なく、静まり返った夜を感じさせるような落ち着いたトラックが多くを占めます。ゆったりとした時間が流れるアルバムとなっており、これまでとは一味違ったS.L.A.C.K.を聴くことができる一枚です。
鬼 / 湊

アーティスト名:鬼
アルバム名:湊
曲数:10
リリース:2011年
10曲収録のミニアルバム『湊』。鬼一家名義でリリースした『赤落』以降は、客演が少なめでしたが、本作は、鬼一家のメンバーに、輪入道、般若、SHINGO★西成、CRAZY-Tが参加しており、客演は多め。トラックは、鬼らしいjazzyなものから、soulfulなもの、ポエトリー寄りのゆったりしたものまで収録。フルアルバムのような濃さを感じるアルバムで、ゆったり聴きたい一枚です。
小林勝行 / 神戸薔薇尻

アーティスト名:小林勝行
アルバム名:神戸薔薇尻
曲数:18
リリース年:2011年
兵庫県神戸市出身のラッパー、小林勝行の1stアルバム。元々”神戸薔薇尻”という名前で活動していたため、そのMC名がアルバムのタイトルになっています。兵庫の方言をルーツとする熱量の高いフローが魅力で、ポエトリーリーディングとは違った”語りかけるような”ラップをしています。全18曲中skitは1曲のため、非常に濃い内容となっており、じっくり聴きたい一枚です。
環ROY / あっちとこっち

アーティスト名:環ROY
アルバム名:あっちとこっち
曲数:13
リリース年:2011年
仙台出身のラッパー、環ROYの3rdアルバム。トラックは、POPとは違ったクリアーなサウンドで、変則的に感じられるリズムのものが多く用いられています。それらのトラックに乗せられたラップもまた変則的で、その”変則さ”から生まれるのは、不思議な聴きやすさ。環ROYという世界が詰め込まれたアルバムとなっており、ゆったり聴きたい一枚です。
不可思議/wonderboy / ラブリー・ラビリンス

アーティスト名:不可思議/wonderboy
アルバム名:ラブリー・ラビリンス
曲数:11
リリース年:2011年
ポエトリーリーディングのラッパー、不可思議のファーストアルバム。トラックは、柔らかいドラムの打ち込みで、夢の中や想像、どこか別の場所の情景を表すかのような雰囲気の音が使われています。少しかすれた高めの声から生み出されるラップは、詩を朗読するようなフローで、熱量が高く、トラックの雰囲気と相まってとても引き込まれます。不可思議という世界が詰め込まれた作品で、じっくりと聴きたい一枚です。
万寿 / RAP LA BOOGIE

アーティスト名:万寿
アルバム名:RAP LA BOOGIE
曲数:16
リリース年:2011年
横須賀出身のラッパー、万寿のセカンドアルバム。韻を軽く踏みながらラフなフローでラップをするのが魅力のラッパー、万寿。トラックは海に面した港町・横須賀をイメージさせる音が使われており、アルバムを通して風吹く心地良さを感じる一枚となっています。客演は、HOOLIGANZからHAIIRO DE ROSSI、TAKUMA THE GREAT、BANが参加し、レゲエシーンからRIDDIM HUNTER、FORTUNE Dが参加しています。
