寒い季節から暖かい季節へ。
そんな季節の変わり目で切り替わるものに、自販機のホットとアイスがある。
自販機のホットとアイスの切り替えは年に2回。夏から秋になる時に、アイスからホットへ。冬から春になる時に、ホットからアイスへ替わる。自販機によって切り替えどきは様々で、早めに切り替わるところもあれば、遅めに切り替わるところもある。
切り替わりの対象は、主にコーヒーやカフェオレ、ミルクティー、小さいお茶などで、状況によって、それらをアイスで飲みたいか、ホットで飲みたいかが変わってくるものだ。
冬から春に向かう時、昼間は暖かくなるのでアイスが飲みたくなるだろうが、夜はまだ肌寒かったりするのでホットが飲みたくなるだろう。
夏から秋に向かう時は、昼間は暖かいのでアイスが飲みたくなり、夜はホットが飲みたくなる。
ホットかアイス、どちらかが飲みたい気分の中で自販機に向かい、自販機が切り替わっていたり、反対に切り替わっておらず、飲みたい方がなかった場合の悲しさはものすごく大きい。近くに他の自販機がなかったとしたらなおさらだ。
少し肌寒いけれど、アイスでもいけそうな時はそのまま購入し、ホットでないと飲みたくない場合は、諦めるか、自販機探しの旅へ出ることとなる。いくつかアイスの自販機が続き、このままアイスの自販機しかないのではないかと歩き続けた中、ホットの自販機を見つけた時の喜びは凄まじい。ホットのドリンクで手を温めながら、元いた場所へと向かう。普段は自販機があちこちにあったとしても、それほどいいなと思うことはないが、この時期だけは別である。
次第に、ホットのままの自販機も、アイスへと切り替わりが行われていくだろう。
自販機から生まれる葛藤も、あと少しだ。
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