ふとバイクのタイヤ見た時に、’もしかしてスリップサイン超えてる?’と思った。
通常、タイヤの溝を見れば、スリップサインを確認しなくても、ある程度の磨耗進行度を把握することができるのであるが、これまで履いていたタイヤはセンターに溝がないタイプのものであったため、新品のタイヤを見た時から、’このタイヤって、タイヤの磨耗の具合が分かりづらいな’と感じていた。センターに溝がないので、確認する手段は、サイドにいくつかある溝のスリップサインのみで、時折確認してたものの、気づけばスリップサインを通り越して摩耗していた。しかもよく見ると、タイヤの接地面がめくれているところがあるではないかっ。例えるならば、一気に日焼けした時に、広範囲の皮が剥けて、日焼けしてるところと、地肌のところの境目が明確になっているときのよう。
タイヤはいくつかの層からできていて、外側から順に、地面と接するトレッドの部分。そして、ベルト→カーカス→インナーライナーと続きます。おそらく、トレンド部分が摩耗しきって、ところどころベルトの層が見えている状態だったのかなと思います。
それから新しいタイヤに交換しました。今回は、しっかりセンターに溝があるタイプのものに。
タイヤを交換してすぐの時は、走行する時の感覚が変わるため、若干ハンドルを取られがちになるのですが、慣れてくると、新しいタイヤの走りやすさに気づきました。
これまで、タイヤを交換した時は、劇的に走行の性能が変わったと感じることがなかったのですが、今回タイヤがすり減るほどまで使ったことにより、新品のタイヤとの差が大きかったので、走りやすいと感じたのではないかなと思いました。
考えてみると、タイヤの接地面であるトレッドが摩耗すると、同じ空気圧において、新品のタイヤは接地面が少なく、摩耗したタイヤは接地面が多くなるのではないかと。それが走りやすさに繋がったのではと思います。
いつもタイヤは、普通の性能のものしか使ったことがなく、’値段が高く、性能がいいとされるものは、本当に走りやすくなるのだろうか?’と疑問に思っていましたが、今回走りやすさの差に気づいたことで、やはり安価なタイヤに比べて、性能が良いタイヤは、走りやすいのだろうと思いました。
今後も性能の良いタイヤを使うことはないですが、ちょっと比べてみたいところはあります。
分かりやすいタイヤの構造(リンク)